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犬の椎間板ヘルニアって?

犬の椎間板ヘルニアって?

犬の椎間板ヘルニアって

犬の脊椎(背骨)は、頚椎7本、胸椎12本、腰椎7本の合計27本からできています。
それぞれの脊椎の間には、椎間板があり、椎間板は中心部にゼリー状の髄核という構造をもち、その周囲を線維輪というもので囲まれています。
椎間板ヘルニアは、激しい運動や衝撃、肥満や老化などによって、この脊椎の間にある椎間板が飛び出し、脊髄を圧迫することによって起こります。
椎間板ヘルニアは、ハンセン1型と2型に分けられ、ハンセン1型は、骨の成長期に椎間板の変性が起こる「軟骨異栄養性犬種」に多く見られます。
ダックスフント、ペキニーズ、プードル、シーズー、パグ、コッカースパニエル、ビーグル、ラサアプソなどがこのタイプで、3〜7歳の若い時期に発症する傾向にあります。
ハンセン2型は、加齢に伴って椎間板が変性し、厚くなった線維輪が後方へ膨らむことによって脊髄を慢性的に圧迫するために起こります。
椎間板ヘルニアの初期には、脊椎に痛みを感じるため、運動を嫌がったり、いつもは上り下りできる段差を乗り越えられなくなったり、飼い主さんが抱きかかえた時に痛みを訴えて鳴くことがあります。
初期の場合には、痛みを抑える内科治療を行いますが、最も重要なのは、安定するまでケージの中で「安静」にすることです。
症状が進むと、麻痺してフラフラ歩くようになり、さらに進むと、後ろ足を自分で動かせなくなってしまいます。
この状態まで悪化すると、外科手術をすることになりますので、日頃からワンちゃんの様子をよく観察し、少しでも異常を感じたら、動物病院へ連れて行くようにしましょう。

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