人間が美味しいものは猫にも美味しいですよね?
猫が人間のご飯を欲しがることがありますが、必ずしも同じ味を感じることはできません。
それは、味を感じるセンサーである味蕾の数が人間より少ないからです。
味蕾は舌の表面にあり、人の味蕾が約一万個あるのに対して、猫は数千個しかありません。
人間の場合「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」「旨味」の5つの味を判断することができますが、
猫はせいぜい「酸味」「苦味」程度と言われています。
「酸味」「苦味」に関しては、主食である肉の鮮度を判断するために酸味を強く感じられるようになったようです。
特に「苦味」には敏感で、肉食哺乳類では異例となる12種類の苦みを感じる遺伝子を持っていることが
アメリカのMonell化学感覚センターの研究でわかっています。
反対に、猫にとってほとんど必要のない栄養素である塩分=「塩味」と糖分=「甘味」は感じないようです。
美味しい食べ物を猫と一緒に楽しみたいところですが、
人にとって美味しいご飯ではなく、猫に必要な栄養を考えたご飯をあげましょう。