暗がりでも動き回るうちの猫。ちゃんと見えているのかな?
猫が暗い部屋の中でも活発に動き回る様子を見て、
よく壁にぶつかったりしないなぁ・・・と感心することがあります。
人間の目ではほとんど見えないような暗さの中でも、
猫たちはどうしてあんなにすいすい動くことができるのでしょうか?
それは、猫がわずかな光でも感知して、視神経に伝えることができるからです。
元々夜行性である猫の網膜の裏には、“タペタム”という反射板があります。
網膜を通過した光がタペタムで反射されて、光量を増やし、再度網膜に感じさせているのです。
猫の目が顔のサイズに対して大きめなのも、このことに関係しています。
光の量に合わせて大きさを変化させる瞳孔は、目の大きさに比例します。
そのため、光をなるべくたくさん取り入れるために、目が大きめなのです。
暗い所で、くりっと瞳孔が大きく開いた様子が見られるのはそのためです。
ちなみに視力が良いかというとそうではなく、数値としては0.3程度しかないそうです。
視力が弱い理由はいくつかありますが、ひとつにはタペタムが光を反射していることで、
画像がぼやけてしまう、というのが挙げられます。
何を優先的に発達させるか?習性の違いが見られる、おもしろい例ですね!