猫が獲った獲物を持ち帰ってくる

飼っている猫が、自分が獲った鳥や虫などを持ち帰ってきてびっくりした経験はありませんか？
そしてそれをわざわざ見せてくることもありますが、飼い主としてはあまり嬉しいことではないですよね。
しかしこれは、猫が元々持っている狩猟本能からくる行動なのです。
現在ペットとして飼われている猫は、約13万年前から中東の砂漠に生息していたリビアヤマネコという種類がルーツです。
その狩猟能力の高さは、人間の暮らしの中で重宝されるようになりました。
5000年程前から、古代エジプトでは穀物を食べてしまうネズミを捕獲・駆除するために猫を飼い、その狩猟能力を活かしたと言われています。
狩猟は猫の天性の仕事とも言えるでしょう。
猫が獲物を家に持ち帰ってくる理由は、飼い主に褒めてもらいたいから、遊んでいるうちに持ち帰ってきてしまった、後で食べようと思って家まで持って帰ってきた等、諸説あるようです。
いずれにしても、本能的にしていることなので、人間にとってびっくりするようなお土産を持ち帰ってきても、頭ごなしに叱ってしまうと猫にとってストレスになってしまうことがあります。
飼い主は、猫に気づかれないようにそっと処分しましょう。
「できるなら持ち帰ってきてほしくない！」という場合は、鈴をつけて獲物が逃げるようにすると良いでしょう。
また、猫が獲物に接触する機会を減らすために外に出すのを控えるのも一つの手です。
その分、家でのおもちゃ遊びや、探さなければご飯を食べられないようにするなど、狩猟本能を満たしてあげる工夫をしましょう。