猫は生の豚肉を食べちゃダメなの?
生の豚肉には、「トキソプラズマ症」の感染源となる、トキソプラズマのオーシストという卵のようなものが含まれていることがあります。
この「トキソプラズマ症」は、人獣共通感染症のひとつで、世界的に見ると全人類の3分の1以上が感染しているとされています。
空気感染や経皮感染はしませんが、感染した猫の糞便に含まれるオーシストが口に入ったり、眼瞼結膜からも人に感染することがありますので、十分注意する必要があります。
トキソプラズマに感染した猫ちゃんがトキソプラズマ(虫体)を糞の中に排出するのは、原則として、初めて感染した時だけです。
感染した3〜24日後から虫体の排泄が始まり、10日間にわたって排出が続きます。
その後に排出することはありませんので、既に感染して虫体の排出を終えた猫ちゃんは基本的に安全と言えます。
猫ちゃんがトキソプラズマに感染したことがあるかどうかは、動物病院で検査することができますので、心配な場合はかかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
また、オーシストは加熱することによって死滅しますので、猫に豚肉を与える場合には必ず良く加熱するようにしましょう。