耳ダニとは?
犬の「耳ダニ感染症(耳疥癬ーみみかいせん)」は、耳ヒゼンダニ(耳ダニ)が犬の耳に寄生し、引き起こされる病気です。
耳ダニ感染症を発症すると、黒い耳垢が溜まり、激しい痒みを伴います。
そのため、しきりに耳をかいたり、頭を振ったりします。
重度の感染症状では、耳だけではなく耳の周辺や首にまで症状が拡大する事もあります。
この「耳ダニ感染症」の原因は、ミミヒゼンダニと言う、0.3~0.4mmほどの小さなダニです。
ミミヒゼンダニは耳の中に寄生し、耳道内の上皮、リンパ液や血液、耳垢などを食べて成長します。
そして耳の中で繁殖、増殖を繰り返します。
激しい痒みは、ダニが血液を吸う際に付ける傷によるものです。
また、ダニが耳垢を分泌する腺組織を刺激するので、耳垢が増えてしまいます。
感染の主な原因は、既に感染した犬との接触、タオルやブラシなどを使い回す事などです。
感染拡大を防ぐには、感染した犬との接触を避ける事、そして、日頃から衛生状態を良好に保つ事が大切です。
治療は、耳道内を洗浄して耳垢を除去すると共に、内服薬やスポット薬など殺ダニ作用のある薬剤を投与します。
しきりに耳を痒がったり、頭を振るなどの行動が目立ったら、まずは早目に動物病院に行きましょう。