犬が首を傾けるのは病気なの?
ワンちゃんが首を傾げる姿は、とっても可愛いですよね。
犬が首を傾げるのは、何か気になる音に反応したり、分からない出来事があった時などに「何だろう?」と感じているからなのです。
でも、頻繁に傾げたり、ずっと同じ側に傾げたままの場合には、病気の可能性があります。
犬が首を傾げる「斜頸」は、主に、内耳炎や、突発性前庭疾患、壊死性髄膜脳炎といった病気が原因となって起こります。
内耳炎や突発性前庭疾患は、中高齢の犬に発症しやすいと言われています。
壊死性髄膜脳炎は、パグの発症例が多いことから、パグ脳炎と呼ばれることもあり、パグの他にペキニーズ、シーズー、フレンチブルドッグ、チワワなどの小型犬の発症も報告されています。
「斜頸」には、これらの病気が原因のもの以外にも、胎児期や生まれる時の異常な姿勢が原因で、首やその周辺の筋肉の拘縮が起こることによって発症する「先天性」のものや、打撲や落下による頚椎の外傷性障害によって発症する「後天性」のものもあります。
また、筋肉リウマチやジステンパーによって発症することもありますので、いつもと首の傾げ方が違うなと感じたら、獣医さんに相談してみましょう。