ペキニーズってどんな犬?
ペキニーズは、「北京の犬」を意味する中国原産の犬です。
世界で最も古い犬種のひとつとされ、パグやシーズーのルーツとなった犬種。
大きな目とクシャっとした顔、ふわふわとした被毛がとても愛らしいですよね。
自由気ままで、マイペースな性格のペキニーズは、しつけが難しいとも言われています。
かつては、神聖な犬として、1000年以上に渡り、中国歴代王朝の宮廷内でのみ飼育され、門外不出として大切に扱われていました。
そんなペキニーズには、皇帝の葬儀の際に、柩を墓へ先導するという役割が与えられていました。
1911年に行われた西太后の葬儀の際には、モータンという名のペキニーズが柩を先導したことが知られています。
門外不出のペキニーズにとって転機となったのが、1860年、アヘン戦争で清が敗戦した時でした。
宮廷内で発見された5匹のペキニーズは、イギリス軍によってヴィクトリア女王に献上されることとなりました。
イギリス国内でも、宮廷や貴族だけに飼われていましたが、1893年にドッグショーに出品されたのをきっかけに、ヨーロッパ全土へ広がっていきました。