犬にも花粉症はあるの?
人間の花粉症は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみといった症状が一般的ですね。
では、犬にも同じような花粉症はあるのでしょうか?
犬の場合、人間のような呼吸器症状が出ることはまれで、多くは、アトピー性皮膚炎症状が見られます。
犬の花粉症は、1995年にアメリカで初めて確認されました。
日本では、アトピー性皮膚炎のワンちゃんの10〜20%程度がスギ花粉によるアレルギー症状であるとされています。
また、スギ花粉症のワンちゃんの多くが、ヒノキアレルゲンにも強く反応する傾向にあることが分かっています。
花粉の飛散時期は、スギが2月上旬〜4月下旬、ヒノキが3月中旬〜5月下旬ですので、アトピー性皮膚炎のあるワンちゃんは、この時期には特に注意が必要です。
スギ、ヒノキ花粉症以外にも、イネ科花粉症やブタクサ花粉症、カバノキ科花粉症などの発症例も報告されています。
花粉症が疑われる場合には、ワンちゃんのアトピー性皮膚炎の症状が悪化する時期と、花粉飛散時期を比べてみましょう。
医療機関では、アレルギーを起こすアレルゲンの種類と程度を血液検査で判定することができますので、心配な場合には、獣医さんに相談してみるのが良いでしょう。