「マルチーズ」の歴史は意外に古い?!
シルクのような美しい毛並みのマルチーズは、最初から愛玩犬として飼われた犬種として最も古い歴史を持っています。
そんなマルチーズの歴史が始まったのは、紀元前1500年頃。
現在のレバノンを中心に、海上貿易で繁栄していたフェニキア人によって、マルタ島に持ち込まれたと言われています。
持ち込まれたのは、アジア由来の小型犬であるとも言われていますが、詳しいことは分かっていません。
マルチーズはその後、エジプトやローマにも広まり、エジプトでは、王家で可愛がられていたマルチーズが金の器で食事をしていたという記録が残っています。
15世紀以降になると、イギリスを始めとするヨーロッパの他の国々へも持ち込まれ、ヴィクトリア女王をはじめ、王侯貴族に愛されるようになります。
上流階級の貴婦人たちの間では、膝におとなしくのってくれる可愛らしい「抱き犬」として人気を集めました。
そのため、「犬の貴族」とも言われています。
その人気はヨーロッパにとどまらず、1877年にはアメリカでマルチーズ・ライオン・ドッグの名称でショーにも登場しました。
アメリカ最古のケンネルクラブ、AKCで公認されたのは1888年。
日本では、1968年から1984年まで、なんと17年間も国内での犬種別登録数第1位を記録しました。