冬にかかりやすい6つの感染症と、その対策
冬はペットにとっても苦手な季節
気温が低く空気が乾燥する冬は、「ウイルスの活動が最も活発になる季節」というのはペットも同様です。
私たち人間も動物も「免疫」という仕組みが生まれながらにして備えられています。しかし体力のあるおとなの猫は強い「免疫」をはたらかせることができますが、生まれて間もない子猫や年老いた猫は「免疫」の力が弱く、同じ病原体に対してもより感染しやすくなっているというのをご存知でしょうか。
ウイルスに感染する前に、十分な対策と予防をしていく必要があります。
感染症の症状は様々
感染症による症状の程度はあらゆる要因によって影響をうけるものです。せきや鼻水、くしゃみ、下痢、吐き気、発熱、目の異常といった症状が代表で挙げられますが、この症状は感染したウイルスや猫の免疫力によって変わってきます。
ペットから人間に移る!?
最近ではペットとの接触する機会が増えていますが、その中で、動物から人間へ移る感染症が問題となっています。人間から動物へ移る可能性もあることから「人畜共通感染症」と言われている。世界保健機関(WHO)が認める人畜共通感染症は約200種類でペットから移る感染症は約50種類です。「今までかかったことないから大丈夫」などと思う人も少なくないかもしれませんが、かかってからではなく、かかる前にきちんと対策をしましょう。
犬が冬にかかりやすい感染症
犬がかかりやすい感染症をご紹介します。
ケンネルコフ
「犬かぜ」と呼ばれるもので、特に頑固な咳を特徴とする呼吸器病。
子犬や老犬など、抵抗力が弱い犬がかかりやすい病気。
ペットショップなどの集団生活をしている場所で起こりやすいほか、散歩の途中に道端ですれちがった犬が咳やくしゃみをしてウィルスや細菌を巻き散らし、次々と感染することもあります。
人間のインフルエンザのようにウィルスの感染から起こるものもあれば、細菌や真菌から起こるものもあるため、原因菌は特に決まっていません。
感染してから1~2週間でまず、咳をし始め、そのままにしておくとやがて咳は激しくなります。
重症になるとくしゃみや鼻水のほか、発熱、黄色い目やにが出るようになり、さらにひどくなると、肺炎を起こしてしまうこともあります。
犬ジステンパー
ワクチンを接種していない犬に感染しやすい病気が犬ジステンパーウイルス。
子犬だけではなく成犬でも感染します。
感染している犬の咳や鼻水・目やにが付くことでかかる病気です。
始めは、咳・鼻水・目やに・下痢・食欲がないなどの症状が見られます。
感染から4週間ほど経つと体の中で増えつづけているウイルスが脳や脊髄の細胞に侵入し、顔や手足が痙攣したり、腰が抜けて歩いたり立ち上がることができなくなってしまいます。
犬パルボウイルス感染症
パルボウイルス感染症もワクチン接種をしていないと、接種をしていない犬はもちろん、免疫力の弱い子犬や高齢犬が感染して亡くなってしまうこともある感染症。
感染した犬のウンチやオシッコ、鼻水、吐いたもの、に混ざって出てきたウイルスが他の犬の口に入ることで感染してしまいます。
また、体から出てきたウイルスが毛布や、食器、散歩コース、人の足の裏や服などに移りそこから犬の口に入り感染してしまうこともあります。
パルボウイルスはとても丈夫で半年~1年はそのまま生き残ることができると言われています。
感染すると、嘔吐や下痢、血便がひどく脱水症状になります。
悪化すると、失神などのショック症状や敗血症を起こしたり、発症して1~2日で急に亡くなってしまうこともあります。
猫が冬にかかりやすい感染症
猫がかかりやすい感染症をご紹介いたします。
肺炎
ネコちゃんのウイルス性鼻気管炎や子犬のケンネルコフなど、ウイルス性の呼吸器病にかかっているときや、歳をとって病気に対する抵抗力が衰えた時には、細菌が肺に感染しやすくなります。
細菌性肺炎になると痰が絡んだような咳をしたり、苦しそうな呼吸になり、そのままにしておくと肺に水が溜まったり(肺水腫)、肺の外側に膿が溜まってしまう(膿胸)こともあります。
猫カリシウイルス感染症
上部気道感染が原因の、猫同士でうつる伝染病。
ウィルスに感染した猫の目ヤニ、鼻みず、よだれなどに、まだ感染していない猫が接触することによって感染します。
同じ食器でご飯を食べたり、目の前でクシャミをされたりすることによって簡単にうつってしまう病気です。
また、カリシウィルスが風に乗って飛沫感染や空気感染をすることもあります。
そのためこの病気は空気が乾燥する冬に発生しやすくなります。
飼い主さんが野外でカリシウィルス感染症の猫を触ったり抱いたりした後に皮膚や衣服を通じてそのウィルスを運び、自宅で飼っている猫に感染させてしまうケースもあります。
カリシウィルス感染症に感染すると、目ヤニがひどく出て目がふさがってしまったり、口内炎や舌潰瘍を起こしその痛みから食べられず食欲がなくなったり、くしゃみや鼻水により鼻がつまって呼吸がしづらくなったりする症状があらわれます。
一度カリシウィルスに感染した猫は、治療してもウィルスを完全に退治することができず、体内にウィルスを持ち続けます。
回復した猫の80~90%は保菌状態(キャリア)になるといわれており、保菌状態の猫の喉頭口部から持続的にウィルスが排泄されます。
そのため、治癒後かなりの期間が経っているのに再び発症してしまったり、同居している別の健康な猫が発症してしまうこともありますので、注意が必要です。
猫ヘルペスウイルス感染症
カリシウィルス感染症と同じ「猫カゼ」と呼ばれる病気にヘルペスウィルス感染症があります。
主に結膜炎による目ヤニやくしゃみが症状としてあらわれます。
感染初期はカリシウィルス感染症とヘルペスウィルス感染症のどちらの感染症においてもくしゃみや鼻水が発症するため、あまり見分けがつきません。
「猫カゼ」としてカリシウィルスとヘルペスウィルスの両方に感染していることも多々あります。
冬の間、特に注意すること
わんちゃんの注意点
膀胱炎・尿路結石
冬は尿の量も減り、おしっこが濃くなりがちです。また寒いところに行きたがらない犬は、トイレを我慢してしまうため、濃いおしっこが膀胱の中に常に溜まってしまいます。もちろんわんちゃんの体にはよくないので、対策として飲み物をぬるま湯にしたり、トイレの場所も暖かくしてあげるなど、工夫をしましょう!
ねこちゃんの注意点
呼吸器の病気
空気が乾燥すると、くしゃみや鼻水など呼吸器の疾患が出やすくなるのは、人もペットも同じです。一度体内に入ってしまたウイルスは何年も生き続けてしまうことがあるので、猫がくしゃみをしていたり、目やにが多く出ていたり鼻水が出ているようなら動物要因に連れて行くようにしましょう。
やけど
最近はわんちゃんでも寒さが苦手な子が増えてきました。冬の間はもちろん十分な保温が必要ですが、寒がりのペットは暖房器具の前にべったりと長期間居座ります。皮膚にやけどを負ってしまう事故が以外と多く発生しています。
カイロやヒーターは調節ペットが触れないようにタオルで包むなどして、十分に気をつけましょう。
ここで登場!感染症対策に「ジーミスト」
気になる箇所で、スプレー散布!
ジーミストは、ペットの感染症予防や、消臭・除菌効果のある「次亜塩素酸水」をベースに作られています。通常の消臭スプレーと違い、身体に直接付与しても問題ありませんし、感染症を予防するうえで効果が見込めることが、実証されています。
噴霧器で、部屋全体にまるごと対策!
また、噴霧器を使うことで、お部屋中に次亜塩素酸水を浸透させることが可能です。こうすることで、ワンちゃん・ネコちゃんのいる空間環境が常に清浄され、感染ウイルスを殺菌し、綺麗な空間を維持することができます。
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